外壁塗装でモルタル壁を塗るには?費用・塗料・ひび割れ対策

モルタル外壁は素材そのものが水を通しやすく、ひび割れも起きやすい外壁です。そのため、約10年ごとの外壁塗装で防水性を保つことが大切です。
塗料はひびの動きについていける弾性系が向いています。費用は30坪前後で総額60万〜100万円が目安です。見積もりではひび割れ補修の内容まで比べることが、失敗しない近道になります。
「壁に細いひびが増えてきたけれど、急いだほうがいいの?」「触ると手に白い粉が付く」。そんな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。中古で購入した家で、前回いつ塗装したのか分からないという方もいるかもしれません。
モルタル外壁は、サイディング(工場で作る板状の外壁材)とは傷み方も直し方も違います。一般的な外壁塗装の情報だけでは、判断しにくい場面もあります。
この記事では、モルタル外壁の特徴と塗り替えが必要な劣化サインを整理します。そのうえで、費用の目安と内訳、向いている塗料、工事の流れを順に説明します。
最後に、業者に何を確かめればよいかもまとめました。読み終えるころには、ご自宅の外壁を今塗るべきか、どんな見積もりを取ればよいかが見えてくるはずです。
モルタル外壁とはどんな外壁?塗装が欠かせない理由

モルタル外壁は、セメントと砂と水を練った材料を職人が塗り重ねて仕上げる壁です。素材そのものは水を通しやすいため、表面の塗膜で家を守る外壁です。
そのため、モルタル外壁の外壁塗装は見た目を整えるだけの工事ではありません。ここでは、モルタルの成り立ちと仕上げの種類、長所と短所、サイディングとの違いを順に見ていきます。
モルタルはどんな材料でできた外壁?
モルタルは、セメント・砂・水を混ぜて練った材料です。これを下地の上にコテで何層にも塗り重ねて仕上げたものが、モルタル外壁です。
工場で作った板を張る外壁と違い、現場で職人が塗って作る「塗り壁」に当たります。1960年代から1990年ごろに建てられた戸建てで、多く使われてきました。
いま新しく建つ家では、窯業系サイディング(工場で作る板状の外壁材)が主流です。そのため、築年数のたった家や中古で買った家で、モルタル外壁に出会うことが多くなります。
モルタルは乾くと固くなり、厚みのあるしっかりした壁になります。ただし、乾く途中で水分が抜けるため、わずかに縮む性質があります。この縮みが、のちのひび割れの原因の一つになります。
ご自宅の外壁が板の継ぎ目のない一枚の壁に見えるなら、モルタルの可能性があります。迷ったときは、建てたときの図面や仕様書を見ると確かめられます。
仕上げ方で見た目はどう変わる?
モルタル外壁は、表面の仕上げ方によって見た目と手触りが大きく変わります。代表的な仕上げは、リシン・スタッコ・吹き付けタイル・左官の4種類です。
- リシン:細かい砂粒を吹き付けた、ザラザラした仕上げ
- スタッコ:厚く吹き付けた、凹凸が大きく重厚な仕上げ
- 吹き付けタイル:ぽこぽこした模様で、ツヤが出る仕上げ
- 左官:コテを使って手で模様をつける仕上げ
塗り替えを考えるときは、仕上げの凹凸の大きさにも目を向けてください。凹凸が多い壁ほど、くぼみに汚れがたまりやすくなります。
また、表面積が増える分だけ、塗るときに使う塗料の量も増えやすくなります。見積もりを取る前に、ご自宅がどの仕上げかを見ておくと、業者の説明が分かりやすくなります。
なお、仕上げの模様は塗り替えのあとも残るのが一般的です。いまの風合いを生かしたいのか、雰囲気を変えたいのかも、あわせて考えておくと相談がスムーズです。
モルタル外壁の長所と短所は?
モルタル外壁は、火や衝撃には強い一方で、水とひび割れには弱い外壁です。長所と短所の両方を知っておくと、塗装が必要な理由が見えてきます。
- 長所:燃えにくい不燃の材料で、火災に強い
- 長所:台風などで飛んできた物の衝撃に強い
- 長所:継ぎ目がなく、デザインの自由度が高い
- 短所:素材そのものの防水性が低い
- 短所:乾燥による縮みや地震の揺れでひびが入りやすい
災害への強さについては、日本住宅モルタル外壁協議会による災害に強いモルタル外壁の解説でも説明されています。
一方で、雨水を防いでいるのはモルタルではなく、表面の塗膜です。継ぎ目がない分、乾いて縮む力や揺れの力が一か所に集まり、ひびになりやすい性質もあります。
塗膜が傷んだままにすると、モルタルが水を吸い、ひびからも雨水が入りやすくなります。これが、モルタル外壁で定期的な塗装が大切になる理由です。
水が入り続けると、壁の中の木材が傷んだり、金属部分がさびたりするおそれがあります。早めに塗膜を整えておけば、大がかりな補修を避けやすくなります。
サイディングとの違いと塗装の役割は?
サイディングとの大きな違いは、板の継ぎ目にあたる目地がないことです。モルタル外壁の塗装では、目地の代わりにひび割れの補修が費用と仕上がりの鍵になります。
サイディングの外壁は板を並べて張るため、板と板の間に目地があります。この目地はシーリング(すき間を埋めるゴム状の材料)でふさがれており、塗り替えのたびに打ち替えが必要です。
モルタル外壁には、この目地のシーリングが基本的にありません。そのため、打ち替えの費用がかからない点は、サイディングと比べたときの利点といえます。
ただし、窓まわりや換気口のまわりなど、部材との取り合い部分にはシーリングが使われていることがあります。この部分の傷みは、塗り替えのときにあわせて点検してもらうと安心です。
その代わり、モルタル外壁の外壁塗装では、ひびをどう埋めるかが仕上がりを左右します。塗装の役割は、防水の膜を作り直し、ひびから入る雨水を止めることです。
見積もりを比べるときも、塗料の名前だけでなく、ひびの補修をどこまでしてくれるかを見ることが大切です。同じ塗料でも、補修の丁寧さで長持ちの度合いが変わってきます。
- 壁に板の継ぎ目があるか、晴れた日に家の周りを一周して見る
- 仕上げの凹凸がザラザラか、ぽこぽこした模様かを確かめる
- 前回の塗装の時期を、書類や前の持ち主の記録で調べる
この3点が分かるだけでも、業者に相談するときの話がぐっと進めやすくなります。
モルタル外壁の塗り替えが必要な劣化サインは?

モルタル外壁の塗り替えが必要な劣化サインは、ひび割れ・チョーキング・浮きや剥がれ・カビやコケの4つです。前回の塗装から約10年がたち、これらのサインが出ていれば塗り替えを考える時期です。
新築の場合も、10年前後で最初の点検をするのが一般的です。ここでは、ご自宅の壁を見ながら確かめられるよう、サインごとの見分け方と急ぐべきかどうかの目安をまとめました。塗料ごとの塗り替え周期は外壁塗装は何年ごと?塗料別の目安と劣化サインでくわしく紹介しています。
髪の毛ほどの細いひび(ヘアクラック)は急ぐべき?
ヘアクラック(幅0.3mm未満の細いひび)は、すぐに雨漏りにつながるものではありません。急ぎの工事は要りませんが、次の塗り替えのときに補修しておきたいひびです。
モルタルは乾くときに少し縮むため、表面に細いひびが入りやすい素材です。窓の角やベランダの下など、力が集まる場所によく見られます。放っておくと、ひびから少しずつ水が入り、幅が広がることがあります。
見分け方の目安として、名刺やテレホンカードを使う方法があります。どちらも厚みは約0.3mm前後なので、ひびに差し込めなければヘアクラックと考えてよいでしょう。ただし、あくまで目安です。気になるひびは写真に撮り、日付とおおよその長さを書き留めておくと、業者に相談するときに役立ちます。
幅の広いひび(構造クラック)を見つけたらどうする?
構造クラック(幅0.3mm以上で深さもあるひび)は、雨水が壁の中まで入りやすい状態です。見つけたら塗り替えの時期を待たず、早めに業者へ点検を頼むことをおすすめします。
モルタルの内側には、木の下地や金属の網(ラス)があります。ひびから入った水がこれらに届くと、木材の腐れや金属のさびにつながります。そうなると塗装だけでは直らず、補修の範囲も費用も大きくなりがちです。
- 晴れた日に家の周りを一周し、窓やドアの角を中心に見る
- 見つけたひびに名刺の角を当て、入るかどうかを確かめる
- 入るひびはスマートフォンで撮り、場所と日付を記録する
- 数か月後に同じ場所を撮り、幅や長さの変化を比べる
ひびの補修にかかる費用は、次の章でくわしく取り上げます。
壁を触ると白い粉が付く(チョーキング)のは何のサイン?
チョーキングは、塗膜(塗料が乾いてできた膜)が紫外線で傷み、色の粉が表に出てくる状態です。壁の防水性が落ちてきたサインで、塗り替えを考える目安になります。
確かめ方はかんたんです。日当たりのよい南側や西側の壁を、乾いた指でなでてみてください。指に白や壁の色の粉が付けば、チョーキングが起きています。塗膜の樹脂が弱り、顔料(色のもと)をとどめておけなくなっているのです。日当たりや雨の当たり方で傷み方は変わるため、面ごとに確かめるのがおすすめです。
チョーキングは、業界団体もメンテナンスのサインとして挙げています。くわしくは日本住宅モルタル外壁協議会のメンテナンスの解説も参考になります。モルタルは素材そのものが水を通しやすいため、塗膜の衰えはそのまま壁の傷みにつながります。粉が付く程度でも、点検の時期と考えておくと安心です。
塗膜やモルタルが浮いて剥がれてきたら?
浮きには、塗膜だけがふくらむものと、モルタル自体が下地から離れるものの2種類があります。モルタル自体の浮きは、上から塗装するだけでは直りません。
塗膜の浮きは、壁の表面が泡のようにふくらんで見えるのが特徴です。中に入った水分が原因のことが多く、進むとぺりぺりと剥がれてきます。剥がれた所はモルタルがむき出しになり、水を吸いやすくなっています。この場合は、傷んだ塗膜を落としてから塗り直すのが基本です。
一方、モルタル自体の浮きは見た目では気づきにくいことがあります。壁を軽くたたくと、ほかの場所より軽く響く音がするのが目安です。直すには、すき間に樹脂を注入して固める方法や、その部分のモルタルを塗り直す方法がとられます。たたいて確かめる際は、強くたたきすぎないよう気をつけてください。
カビ・コケ・雨だれ汚れは塗り替えの理由になる?
カビやコケ、雨だれは、それだけで壁がすぐ傷むものではありません。ただし、洗っても落ちない汚れや、広がり続けるカビは塗り替えを考えるきっかけになります。
カビやコケは、北側や日当たりの悪い面、植木の近くに出やすい汚れです。湿気が多い場所ほど育ちやすく、塗膜の防水性が落ちていると根を張りやすくなります。リシンやスタッコのように凹凸の多い仕上げは、汚れがたまりやすい点も覚えておきましょう。
雨だれは、窓の下や換気口の下に黒い筋となって残る汚れで、主に見た目の問題です。まずは水洗いで落ちるかを試し、落ちない場合は塗装で整えるのが一般的です。
家庭用の高圧洗浄機を使うときは、ひびや浮きのある所に強い水を当てないよう注意しましょう。壁の中に水が入り、かえって傷みを進めるおそれがあるためです。
- 構造クラック・モルタルの浮き:早めに業者へ点検を依頼
- チョーキング・塗膜の剥がれ:塗り替えの準備を始める
- ヘアクラック:次の塗り替えで補修する
- カビ・コケ・雨だれ:まず洗浄し、落ちなければ塗装を検討
モルタル外壁の外壁塗装の費用はいくら?

モルタル外壁の外壁塗装の費用は、30坪前後の2階建てで総額60万〜100万円が一般的な目安です。金額の幅を決めるのは、塗料の種類と傷み具合、そして仕上げの凹凸の大きさです。
この章では、総額の目安と内訳、モルタルならではのひび割れ補修の費用、費用が上がりやすいケースを順に見ていきます。塗料ごとの単価や耐用年数は、次の章でくわしく比べます。
30坪前後の家なら総額はどのくらい?
延床30坪(約99㎡)の2階建てなら、総額60万〜100万円がひとつの目安です。見積もりを見る前に、自宅の塗装面積をざっくり計算しておくと金額の妥当さを判断しやすくなります。
塗装面積は「延床面積(㎡)×1.2」でおおよそ求められます。30坪なら、30×3.3×1.2で約119㎡です。業者の見積書には塗装面積が書かれているので、この数字と大きくずれていないかを確かめましょう。
- 延床面積を確認する(例:30坪)
- 坪を㎡に直す(30坪×3.3=約99㎡)
- 1.2を掛ける(99㎡×1.2=約119㎡)
- 見積書の塗装面積と見比べる
同じ30坪でも、選ぶ塗料のグレードで総額は上下します。傷みが少なく、凹凸のゆるやかな仕上げなら幅の下のほうに収まりやすいです。反対に、補修が多い家は上のほうに寄りやすくなります。
中古でモルタルの家を買った方は、前回の塗装がいつだったか分からないこともあるでしょう。その場合も、まずは塗装面積と外壁の傷み具合を業者に見てもらうのが近道です。総額の見通しが立つと、塗料選びや工事の時期も考えやすくなります。
坪数ごとの相場をもっと知りたい方は、坪数別の外壁塗装の相場と費用の内訳もあわせてご覧ください。
費用の内訳は何で決まる?
外壁塗装の費用は、足場・洗浄・下地補修・養生・塗装・付帯部の合計です。塗料代だけでなく、塗る前の準備にも費用がかかる点を押さえておきましょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 足場 | 職人が安全に作業するための仮設の足場。1回数十万円で、塗り替えのたびに必要 |
| 高圧洗浄 | 強い水流で汚れやコケ、古い粉を落とす作業 |
| 下地補修 | ひび割れや浮きを直し、塗料がのる状態に整える作業 |
| 養生 | 窓や床など、塗らない所をシートで覆って守る作業 |
| 塗装 | 下塗り・中塗り・上塗りの3回塗り |
| 付帯部 | 雨どい・軒天(屋根の裏側)など外壁以外の部分の塗装 |
なかでも足場は金額が大きく、塗り替えのたびにかかる費用です。屋根の塗装など、足場が要る工事をまとめて行うと、足場代を一度で済ませられます。
モルタル外壁では、表の中でも高圧洗浄と下地補修の比重が大きくなりがちです。凹凸に汚れがたまりやすく、ひびの補修も欠かせないためです。見積書では、この2つが省かれていないか、内容が具体的に書かれているかを見てください。
塗装の欄では、下塗り・中塗り・上塗りの3回分が入っているかも確認しましょう。回数が少ないと金額は下がりますが、塗膜が薄くなり、防水性が早く落ちるおそれがあります。
足場の費用の考え方は、外壁塗装の足場代の相場と計算方法でくわしく解説しています。
ひび割れ補修にはいくらかかる?
ひび割れ補修は、軽いものなら1か所数千円から、家全体では1万〜10万円ほどが目安です。金額はひびの量と深さで大きく変わるため、見積書では補修の中身まで確認することが大切です。
細いひびが少しだけなら、補修費はそれほどかかりません。一方で、深いひびが多い家や、モルタルの浮き(下地から離れた状態)が広い家は別です。浮きの補修や部分的な張り替えが必要になり、費用が大きく上がります。
モルタル外壁には、費用面でうれしい点もあります。サイディング(工場で作る板状の外壁材)には、板と板の継ぎ目を埋めるシーリング(ゴム状の詰め物)があります。モルタルにはこの継ぎ目が基本的にないため、シーリングの打ち替え費用がかかりません。
そのぶん、ひび割れ補修が費用と仕上がりを左右します。見積書に「下地補修 一式」とだけ書かれている場合は、ひびの数や補修の方法を業者に聞いてみましょう。
- ひびのおおよその数と場所
- 細いひびと深いひびで補修方法が分かれているか
- 1か所あたりの単価か、一式の金額か
- モルタルの浮きがあれば、その補修の範囲
費用が上がりやすいのはどんなケース?
モルタル外壁の外壁塗装は、仕上げの凹凸や傷み具合、建物の高さによって費用が上がりやすくなります。自宅が当てはまるかを事前に知っておくと、見積もりの金額に驚かずに済みます。
- スタッコなど凹凸が大きい仕上げで、塗料が多く要る
- 深いひび割れ(構造クラック)が多い
- モルタルの浮きが広い範囲に出ている
- 3階建てで、足場や作業の手間が増える
凹凸の大きい仕上げは、同じ面積でも表面積が増えるため、塗料を多く使います。深いひびや広い浮きは補修の手間が増え、その分が金額に上乗せされます。3階建ては足場が高くなり、作業にも時間がかかるため、2階建てより費用がかさみやすいです。
リシンやスタッコなど、仕上げの種類は外から見ただけでは分かりにくいこともあります。業者に現地を見てもらうときに、自宅の仕上げが何かを聞いておくと、見積もりの理由を理解しやすくなります。
傷みは放っておくほど広がりやすく、補修費もかさみがちです。ひびや浮きが気になり始めた段階で点検を頼むと、費用を抑えやすくなります。まずは複数の業者に見積もりを出してもらい、総額と補修の内容を並べて比べてみてください。
モルタル外壁に向く塗料はどれ?

モルタル外壁に向く塗料は、ひびの動きについていける弾性系の塗料と、下塗りの微弾性フィラーの組み合わせです。そのうえで、壁の湿気の多さや住む年数に合わせて、樹脂の種類を選びます。塗料の名前が多くて迷う方も、見るべき点は限られています。
ここでは、塗料の性質、グレードと耐用年数、仕上げに合わせた選び方の順にご紹介します。
ひびに強い弾性塗料・微弾性フィラーとは?
弾性塗料は、乾くとゴムのように伸びる塗膜をつくる塗料です。細いひびが動いても塗膜が伸びて追いかけるため、ひびが表に出にくくなります。
弾性塗料には、大きく2つの塗り方があります。1つは下塗り・主材・上塗りを重ねて厚くする「複層弾性」です。もう1つは、1種類の塗料を重ねて塗る「単層弾性」です。
複層弾性は塗膜が厚い分、ひびへの強さを重視したい家に向きます。単層弾性は工程が少なく、費用と工期を抑えやすいのが特長です。
どちらが合うかは、ひびの量や前回の塗装の状態で変わります。細いひびがあちこちに見える壁なら、複層弾性を候補に入れると安心です。ひびが少なく、表面の色あせが中心なら、単層弾性でも十分なことがあります。
もう1つ覚えておきたいのが、微弾性フィラー(下塗り用の厚みのある材料)です。細かいひびや凹凸を埋めながら、上に塗る塗料との密着を高めます。モルタル外壁の塗り替えでは、よく使われる下塗り材です。
ただし、弾性塗料が受け止められるのは、細いひびの小さな動きまでです。幅の広いひびや深いひびは、塗る前の補修で直しておく必要があります。塗料だけでひびを止めようとせず、補修と組み合わせて考えるのが基本です。
湿気を逃がす透湿性も見たほうがよい?
弾性だけでなく、壁の中の湿気を外へ逃がす「透湿性」も、モルタル外壁では大切な見どころです。
弾性塗料は塗膜が厚く、湿気を通しにくい面があります。そのため、夏の暑い時期に塗膜が風船のようにふくれる場合があります。北側の壁や、湿気がこもりやすい家では起こりやすいといわれます。
一方、透湿性のある塗料は湿気を逃がしやすい反面、ひびへの追従は弾性塗料ほど得意ではありません。ひびの多さと湿気の多さのどちらを優先するかは、家の状態によって変わります。
現地調査のときに「うちの壁は湿気が多いですか」と業者に聞いてみてください。理由とあわせて塗料をすすめてくれる業者なら、判断の材料がそろいます。
あわせて、前回の塗装でふくれや剥がれが出ていなかったかも伝えておくと安心です。過去の傷み方は、次に選ぶ塗料を決める手がかりになります。中古で購入して前回の様子が分からない場合は、その旨を伝えれば調査で確かめてもらえます。
樹脂のグレードで耐用年数はどれくらい変わる?
塗料の持ちを決めるのは、主成分の樹脂の種類です。単価が高い樹脂ほど、耐用年数も長くなる傾向があります。弾性塗料にも、シリコンやフッ素などのグレードがあります。
1㎡あたりの単価と耐用年数の目安は、次のとおりです。
| 塗料(樹脂) | 1㎡あたりの単価の目安 | 耐用年数の目安 |
|---|---|---|
| アクリル | 1,000〜1,800円 | 5〜8年 |
| ウレタン | 1,700〜2,500円 | 8〜10年 |
| シリコン | 2,100〜3,500円 | 10〜15年 |
| ラジカル | 2,200〜4,000円 | 8〜16年 |
| フッ素 | 2,000〜5,000円 | 15〜20年 |
| 無機 | 3,500〜5,500円 | 20〜25年 |
この数字は、商品や業者、壁の状態によって変わります。あくまで比べるための目安としてご覧ください。
耐用年数が長い塗料は、1回の費用が高くても塗り替えの回数を減らせます。足場は塗り替えのたびに必要になるため、長く住む家ほど回数が少ないことの利点が大きくなります。反対に、10年ほどで住み替えの予定があるなら、高いグレードを選んでも持ちを生かしきれないことがあります。
国の資料でも、外壁や塗装の持ちは目安として示されています。詳しくは国土交通省による部位ごとの期待耐用年数の目安が参考になります。
迷ったときは、シリコンかラジカルを基準に考えると選びやすくなります。あと何年住むか、次の塗り替えまでの予算はどうか、で上下させてください。各塗料の特徴は外壁塗装の塗料7種の違いと選び方でくわしくまとめています。
仕上げに合った塗料はどう選べばよい?
モルタル外壁は、仕上げの模様によって塗料の吸い込み方が変わります。特にリシン仕上げは凹凸が細かく塗料をよく吸うため、下塗りの量が仕上がりを左右します。
次の順に確かめていくと、自分の家に合う塗料を絞り込みやすくなります。
見積書を受け取ったら、次の点が書かれているかを見てください。書き方があいまいなときは、遠慮せずに聞いてかまいません。
- 「弾性」「微弾性フィラー」など材料の名前が書かれているか
- 下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りになっているか
- 塗料の商品名と樹脂の種類が分かるか
- リシンなど凹凸の多い壁で、下塗りの量に触れているか
- 細いひびが多く、あと15年ほど住む予定:微弾性フィラー+シリコン系の弾性塗料
- 北側に湿気がこもりやすい:透湿性を重視した塗料を業者と相談
- 長く住み、塗り替えの回数を減らしたい:フッ素や無機を候補にする
塗料の名前だけで決めず、壁の状態と暮らしの予定に合わせて選ぶことが、満足できる塗り替えにつながります。
スタッコのように凹凸の大きい仕上げは、塗る面積が実際より広くなり、塗料の量も増えます。単価の高い塗料を選ぶと、その差が総額に大きく響きます。見積もりを比べるときは、塗料のグレードと使う量の両方を見てみてください。
モルタル外壁の外壁塗装はどんな手順で進む?

モルタル外壁の外壁塗装は、洗浄と下地補修をていねいに行ってから3回塗りで仕上げる流れです。モルタルはひび割れや塗料の吸い込みが起きやすいため、塗る前の準備が仕上がりと長持ちを左右します。
工事の全体像を知っておくと、見積書の項目が何を指すのかが分かりやすくなります。業者との打ち合わせで「この工程はどうしますか」と聞けるようにもなります。まずは一般的な流れを順に見ていきましょう。
足場の設置と高圧洗浄では何をする?
工事の最初は、近隣へのあいさつと足場の設置です。モルタル外壁は凹凸に汚れがたまりやすく、高圧洗浄の出来が仕上がりを左右します。足場のまわりには飛散防止ネットを張り、洗浄の水や塗料が周りに飛ばないようにします。
高圧洗浄では、強い水圧で表面のほこり・カビ・コケ・古い塗膜の粉を洗い流します。リシンやスタッコのように凹凸が大きい仕上げは、くぼみの奥に汚れが残りがちです。汚れの上から塗ると、塗料がしっかり密着せず、早く剥がれる原因になります。
洗浄のあとは、1日以上かけて壁を乾かすのが一般的です。モルタルは水を吸いやすい素材なので、表面が乾いて見えても中に水分が残っていることがあります。乾ききらないうちに塗ると、塗膜のふくれにつながるため、乾燥の日数も工程に含まれています。
ひび割れ・浮きの下地補修はどう進める?
下地補修は、モルタル外壁の塗装でいちばん手間をかけたい工程です。ひびの幅や浮きの広さによって、補修の方法が変わります。補修が不十分だと、塗り替えてすぐに同じ場所からひびが出てくることがあります。
幅0.3mm未満の細いヘアクラックは、微弾性フィラー(ひびや凹凸を埋める厚みのある下塗り材)などを刷り込んで埋めます。一方、幅0.3mm以上の構造クラックは、表面を埋めるだけでは足りません。
構造クラックでは、ひびをV字やU字に少し削って広げます(Vカット・Uカット)。そこへシーリング材(すき間を埋めるゴム状の材料)とモルタルを詰め、表面を整えます。最後に周りの模様に合わせて仕上げ、補修跡が目立たないようにします。
モルタルが下地から離れる「浮き」には、別の補修が必要です。小さな穴をあけて樹脂を注入し、下地に固定する方法があります。広い範囲が浮いている場合は、その部分のモルタルを塗り直します。どの方法をとるかは、現地調査で叩いて音を確かめたうえで決まります。
- 北側の壁に細いひびが数本:フィラーの刷り込みで対応
- 窓の角から斜めに伸びる太いひび:Vカットして充填
- 叩くと軽い音がする範囲:樹脂の注入か部分の塗り直し
下塗りで塗料の吸い込みを止めるのはなぜ?
下塗りは、上に塗る塗料をしっかり密着させるための土台づくりです。モルタルは塗料を吸い込みやすく、下塗りでその吸い込みを止めておくことが大切です。吸い込みが止まっていないと、上塗りの塗料が壁にしみ込み、色ムラや塗膜の薄さにつながります。
下塗りの材料には、シーラー(吸い込みを止めて密着を高める液状の材料)や微弾性フィラーが使われます。古いモルタルで細かいひびが多い家では、フィラーで凹凸をならしながら下地を整えることがよくあります。
どの材料が向くかは、壁の傷み具合と上塗りの塗料との組み合わせで決まります。見積書に下塗りの材料名が書かれているかを見ておくと、手を抜かれにくくなります。塗ったあとは、材料ごとに決められた乾燥時間をとってから次の工程に進みます。
中塗り・上塗りと完了検査では何を見る?
中塗りと上塗りは、同じ仕上げ用の塗料を2回重ねる工程です。下塗りとあわせた3回塗りが基本で、重ねることで塗膜に十分な厚みが出ます。厚みがあるほど、雨や紫外線から壁を守る力が長く続きます。
中塗りと上塗りの間にも、乾燥時間をとります。乾かないうちに重ねると、塗膜の中に水分や溶剤が閉じこめられ、ふくれや剥がれの原因になります。工程を急いで1日に何度も塗り重ねる業者には注意が必要です。
外壁を塗り終えたら、雨どい・軒天(屋根の裏側)・破風板などの付帯部を塗ります。最後に、塗り残しやムラ、補修跡の目立ちがないかを検査し、気になる所を手直しします。この検査には施主も立ち会い、足場があるうちに一緒に確かめると安心です。
- 窓まわりや角など、塗りにくい所に塗り残しがないか
- 補修したひびの跡が周りの模様から浮いていないか
- 色ムラやたれ、塗料の飛び散りがないか
- 工程ごとの写真を受け取れるか
工事期間と暮らしへの影響はどのくらい?
一戸建てのモルタル外壁の塗装は、およそ10日〜2週間が工期の目安です。雨の日は塗装ができないため、天気によって工期が延びることがあります。梅雨や秋の長雨の時期は、余裕をもった日程で考えておくと慌てずにすみます。
工事中も、家の中では基本的にふだんどおり生活できます。ただし、窓が養生で覆われる期間は、窓を開けにくくなります。洗濯物を外に干せない日もあるため、室内干しや乾燥機の用意をしておくと過ごしやすくなります。
足場の組み立てや高圧洗浄の日は、音が出るため近隣への気づかいも必要です。業者があいさつ回りをしてくれるかも、事前に確かめておきましょう。工程ごとの日数や、工期が延びる理由をもっと詳しく知りたい方は、外壁塗装の期間は何日?工程別の日数と延びる理由もあわせて読んでみてください。
モルタル外壁の塗装で失敗しないための注意点は?

モルタル外壁の塗装で失敗しないための要点は、ひび割れ補修の中身と業者の経験を、契約の前に確かめておくことです。モルタルは塗り壁なので、同じ塗料を使っても下地の扱い方で仕上がりと持ちが変わります。ここでは、見積もりの段階から色選び、自分で直せる範囲まで、気をつけたい点を順に整理します。
ひび割れ補修の方法は見積書でどう確かめる?
見積書では、「下地補修 一式」とだけ書かれていないかをまず見てください。モルタル外壁の塗り替えでは、ひび割れ補修が費用と仕上がりを大きく左右します。一式の表記だけでは、どのひびをどう直すのかが読み取れません。
確かめたいのは、補修するひびのおおよその数と、補修の方法、それぞれの単価です。細いひびは補修材を刷り込んで埋め、深いひびはVカット(ひびをV字に削って広げること)をしてから材料を詰めます。方法によって手間が違うため、見積もりの金額にも差が出ます。
工事が始まってから、思ったよりひびが多いと分かることもあります。そのときに追加の費用がかかるのか、どの単価で計算するのかを先に決めておくと、あとで慌てずに済みます。口頭だけでなく、見積書や契約書に書いてもらうと安心です。
- 補修するひびのおおよその数と場所
- 補修の方法(刷り込み/Vカット+充填)
- 補修の単価と、数が増えたときの扱い
- 使う塗料の名前と塗る回数
- 保証の期間と対象になる範囲
相見積もりは3社前後に頼むと比べやすくなります。総額だけを見ずに、補修内容・塗料名・塗る回数・保証を横に並べて比べましょう。見積書の読み方は「外壁塗装の見積もりの見方と相見積もりのコツ」でも詳しくまとめています。
業者にはモルタル外壁の施工経験を聞くべき?
聞いておくと安心です。モルタルは職人の腕で仕上がりが変わりやすい外壁だからです。板を張るサイディングと違い、表面の模様が手作業で作られているため、補修した跡を周りになじませる技術が求められます。
たとえば、ひびを埋めたあとに模様を合わせずに塗ると、補修跡だけが筋のように浮いて見えることがあります。こうした仕上がりの差は、塗り終わってからでは直しにくいものです。そのため、契約の前に経験を確かめておくのが近道になります。
- モルタル外壁の塗り替えをどのくらい手がけていますか
- 過去の施工写真を見せてもらえますか
- 補修跡が目立たないよう、模様はどう合わせますか
答えが具体的で、写真を見ながら説明してくれる業者は判断しやすいでしょう。反対に「どの壁も同じです」と説明を省く場合は、ほかの業者の話も聞いて比べてみてください。現地調査でひびの幅を測ったり、壁を叩いて浮きを確かめたりする業者は、下地を丁寧に見ている目安になります。
業者のタイプごとの違いは「外壁塗装業者の選び方と悪徳業者の見分け方」も参考にしてください。
モルタル外壁の色選びで気をつけることは?
モルタル外壁の色は、凹凸の影によって見本より暗く見えやすい点に気をつけてください。リシンやスタッコのように表面にざらつきや膨らみがある仕上げでは、細かな影が重なり、平らな色見本とは印象が変わります。
小さな色見本だけで決めると、塗り上がってから「思ったより暗い」と感じることがあります。できれば大きめの見本板を用意してもらい、晴れた日の屋外で壁に当てて見てみましょう。朝と夕方では光の向きが違うため、時間を変えて見ると失敗が減ります。
業者によっては、目立たない場所に試し塗りをしてくれることもあります。凹凸の多い壁ほど実物で確かめる価値があるので、気になる色が決まったら一度相談してみてください。迷ったときは、選んだ色より少し明るめを基準に考えると、仕上がりのイメージに近づきやすくなります。
DIYで直せる範囲と業者に任せる範囲は?
DIYで対応できるのは、幅0.3mm未満の細いひびを手の届く高さで応急処置するところまでです。それより太いひびや高い場所の作業は、業者に任せるのが安全です。
ただし、これはあくまで応急処置です。DIYの補修跡は、あとで塗装したときに模様の違いとして目立つことがあります。塗り替えを予定しているなら、補修跡があることを業者に伝えておきましょう。
- 幅0.3mm以上の構造クラック(深いひび)がある
- 2階など、はしごや足場が要る高さで作業する
- 叩くと軽い音がして、モルタルが浮いている
高い所での作業は転落のおそれがあり、深いひびは中に雨水が入っている場合もあります。自分で無理をせず、点検を兼ねて業者に見てもらうと安心です。
よくある質問
Q. モルタル外壁は何年ごとに塗り替えればよいですか?
A. 前回の塗装から約10年がひとつの目安です。ただし年数だけで決めず、壁の状態もあわせて見てください。壁を手でなでて白い粉が付くチョーキングや、ひび割れが増えてきたら塗り替えを考える時期です。新築から10年前後で、最初の点検を受けておくと安心です。
前回の塗装時期が分からない中古住宅なら、まず今の傷み具合を確かめてもらいましょう。
Q. モルタルからサイディングに替えたほうがよいですか?
A. 傷みが軽いうちは、塗装で十分なことが多いです。サイディングへの張り替えや重ね張りは、塗装よりも費用が高くなります。モルタルの浮きが広い場合や、構造クラックが多い場合は、業者に壁の状態を見てもらいましょう。そのうえで、塗装と張り替えのどちらが合うかを相談するのがおすすめです。
塗装なら、ひび割れ補修とあわせて防水性を取り戻せます。
Q. 細いひびだけなら、塗装しなくても大丈夫ですか?
A. 幅0.3mm未満のヘアクラックは、すぐに工事が要るわけではありません。とはいえ、細いひびも雨水の入り口になります。放っておくとひびが広がり、中の木材の腐れにつながるおそれがあります。急ぎでなくても一度点検を受け、塗り替えのときにあわせて補修してもらいましょう。
名刺が入るほどの幅のひびなら、早めに業者へ相談してください。
Q. 工事中も家で普段どおりに過ごせますか?
A. 基本的には、工事中も普段どおりに暮らせます。ただし足場と飛散防止ネットで家が囲まれ、窓や換気口に養生(塗料が付かないよう覆うこと)をします。そのため、窓が開けにくい日や洗濯物を外に干せない日があります。工期は一戸建てで10日〜2週間ほどが目安なので、予定は事前に業者と確かめておきましょう。
雨の日は塗装できないため、工期が延びることもあります。
Q. モルタル外壁でも、ツヤのない仕上げにできますか?
A. モルタル外壁でも、ツヤなしの仕上げにできます。落ち着いた風合いになり、リシンやスタッコの模様にもなじみやすい仕上げです。一方で、ツヤありに比べて汚れが付きやすい傾向があります。見た目の好みと手入れのしやすさのどちらを重んじるか、塗料を選ぶときに業者と相談しましょう。
まとめ
モルタル外壁は、表面の塗膜が防水を担っているため、定期的な外壁塗装で守り続けることが大切な外壁です。素材そのものは水を通しやすく、継ぎ目がない分だけひびも入りやすい性質があります。
ひび割れは、幅によって急ぐ度合いが変わります。幅0.3mm未満の細いひびは、塗り替えのときに補修すれば足りることが多いものです。一方、それより太く深いひびは雨水の入り口になり、中の木材や金属を傷める原因にもなります。気づいた時点で早めに業者へ見てもらうと安心です。
費用は、30坪前後の2階建てで総額60万〜100万円がひとつの目安です。仕上げの凹凸や傷み具合、選ぶ塗料によって上下するため、金額だけでなく内訳まで確かめることが欠かせません。
塗料は、ひびの動きについていきやすい弾性系や、下塗りの微弾性フィラーがモルタルと相性のよい選択肢です。湿気の多い壁では透湿性も考え、家の状態に合わせて業者と相談して決めましょう。
- モルタル外壁の防水は、表面の塗膜が担っている
- ひびの幅0.3mmを境に、急ぐ度合いが変わる
- 30坪前後なら総額60万〜100万円が目安
- ひびに強い弾性系の塗料が向いている
- 見積もりは補修の方法と内容まで並べて比べる
失敗を防ぐうえで最も差が出やすいのは、ひび割れ補修の中身です。見積書に「下地補修 一式」とだけある場合は、ひびの数や補修の方法、単価を聞いてみてください。
そのうえで、数社の見積もりを同じ条件で並べると、価格と提案の違いがはっきり見えてきます。塗料名や塗る回数、保証の内容までそろえて比べるのが、納得して業者を選ぶ近道です。
まずは外壁を一周して、ひびや白い粉の有無を確かめるところから始めてみましょう。気になる所が見つかったら、それを伝えたうえで複数の業者に見積もりを頼むと、話がスムーズに進みます。
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